【CAN-SLIM】黄金の米国株をスクリーニングする方法【成長株を発掘!】

米国株投資家「株価が大きく上昇する成長株を見つけたいな。CAN-SLIMでスクリーニングするときのおすすめツールも教えて。」
このような悩みにお応えします。
CAN-SLIM投資(=キャンスリム)は、伝説の投資家『ウィリアム・オニール』の独自の投資法です。
『オニールの成長株発掘法』で詳しく解説されてますが、実際に投資に活かすときに「どう銘柄選定をすればいいの・・?」と悩むひとが多いはずです。

そこで今回の記事では『投資歴4年』の筆者がCAN-SLIM投資とスクリーニング方法を解説するよ。
記事内ではスクリーニングツールを駆使しながら、ファンダメンタルに着目した条件とスクリーニング結果も紹介してます。
この記事を読むことで、CAN-SLIM投資がわかるだけでなく、自分で銘柄を選べるようになりますよ。
この記事を読んでわかること
- CAN-SLIM投資の成長株の必須条件とは
- おすすめのスクリーニングツール【CAN-SLIM投資向け】
- 【発掘】CAN-SLIMでスクリーニングしてみた結果
- CAN-SLIM投資の成功率を上げるオススメ書籍
- 【盲点】米国株をスクリーニングする際の3つの注意点
記事の内容
- CAN-SLIM投資とは『成長株の条件』です
- おすすめのスクリーニングツール【CAN-SLIM投資家向け】
- 【黄金の米国株を発掘!】CAN-SLIMでスクリーニングしてみた
- 【盲点あり】米国株をスクリーニングするときの注意点
- CAN-SLIM投資の成功率を上げるオススメ書籍【3選】
- まとめ:CAN-SLIMで成長株を発掘しよう!
CAN-SLIM投資とは『成長株の条件』です

CAN-SLIMは以下成長株の7条件の頭文字をとったものです。

CAN-SLIMに従い投資するのがCAN-SLIM投資だよ!
CAN-SLIM(キャンスリム)とは
- C = Current earnings(当期利益は良いか)
- A = Annual earnings(通年の利益が良いか)
- N = New product or service(新製品・サービスがあるか)
- S = Supply and demand(需給が良いか)
- L = Leader or laggard?(相場の主導株か、出遅れ株か)
- I = Institutional sponsorship(機関投資家に好まれてるか)
- M = Market(相場は良いか)
オニールは実際に何十倍もの値上がりを見せた1000銘柄以上を分析し、こちらの投資手法を開発しました。

各項目について深堀りして見こう!
【C】Current earnings(当期利益は良いか)
成長株の第一の条件は、当期四半期利益(=EPSのこと
)がしっかり成長してることです。
EPSは「一株あたりの利益」ですが、一時的な利益を除いて20%以上の成長率が必須となります。

さらにEPS変化率が以下のように加速してるケースは好ましいよ!
- 2020年:+20%
- 2021年:+25%
- 2022年:+30%
EPSの推移は以下のように証券会社の分析ツールで確認できますよ。

【A】Annual earnings(通年の利益が良いか)
通年利益の成長率が高いことが第二の条件です。
最低でも以下のような状態を3年以上以下の状態をキープしてることが必須となります。
- 利益成長率:25%以上
- ROE(株主資本利益率):最低17%以上
ROEの推移も以下のように証券会社の分析ツールで確認できますよ。

【N】New product or service(新製品・サービスがあるか)
新製品や新サービスを出しているのも条件です。
顧客から強い支持を集める商品やサービスがある会社の株を買うのが重要です。
- アップル:iPhone
- マイクロソフト:Officeのサブスク
【S】Supply and demand(需給が良いか)
株式の需給が良いことも大切です。

具体的には以下を見るよ!
- 発行済み株式数の減少
- 自社株買いの積極性
自社株買いを行ってるということは、EPSを上げる効果があるからです。
自社株買いをしてるかどうかを調べる方法は別記事「米国株の自社株買いの調べ方【Macrotrendsなら超カンタン】」にて紹介してます。あわせて参考にしてください😊
株数が少ない銘柄は値動きが早い
また株式数が少ない銘柄は「値動きが早い」のも特徴です。

短期間で上がる銘柄は、発行済株式数が5000万株ほどと少ない銘柄もポイント!
【L】Leader or laggard?(相場の主導株か、出遅れ株か)
セクターのリーダー銘柄(主導株)を買い、出遅れ株は買わないということです。
レラティブ・ストレンクス(株価の相対的な力強さ)で評価し、数値が80%以上の高い値になってるかどうかをチェックします。
【I】Institutional sponsorship(機関投資家に好まれてるか)
機関投資家に好まれてるかも重要な条件です。
なぜなら大きな株価上昇は機関投資家の買いによるものだからです。

機関投資家が大株主リストに入ってるかどうかを確認する必要があるよ!
機関投資家のリストや保有比率の調べ方については他の記事「【日本株・米国株対応】機関投資家の保有比率の調べ方!」で丁寧にまとめてます。あわせてチェックしてください。
【M】Market(相場は良いか)
一歩引いて「相場が強気相場なのか」もチェックポイントです。
どんなに良い銘柄でも、弱気相場では株価が下がるからです。
金利や指数(S&P500、ダウ)のチャート形状などから判断すれば良いでしょう。

相場全体の方向も確認しましょう!
おすすめのスクリーニングツール【CAN-SLIM投資家向け】

ここではCAN-SLIM投資におすすめのスクリーニングツール【2選】をご紹介します。

どれも無料で使えるのでしっかり活用してね!
銘柄スカウター【業績分析&スクリーニングが簡単にできる!】

銘柄スカウターはマネックス証券が提供する業績分析ツールです。他にも以下の機能があるので、個人投資家に支持されてます。
- 10年スクリーニング
- 決算フラッシュ(決算速報)

筆者はCAN-SLIMでの銘柄スクリーニングで使ってるよ。
使い方は以下のようにスクリーニング条件を入力し銘柄を抽出するだけで、非常に簡単です。使いやすいのもおすすめポイントですね。

こちらの銘柄スカウターの使い方をもっと詳しく見たいひとは、以下の記事をチェックしてください😊
【マネックス証券】銘柄スカウターの完全攻略マニュアル【使い方を解説】
今回の記事では銘柄スカウターの使い方・活用術をご紹介します。銘柄スカウターは決算チェックや業績分析が簡単にできる神ツールです。しかもマネックス証券の口座を持ってるだけで、無料で使えます。上手く使いこなして、銘柄選びでミスらないようにしましょう。
FINVIZ【米国株特化の英語サイト】

「FINVIZ」は米国で人気の投資情報サイトで、ヒートマップ表示やスクリーニングができます。
英語サイトなので苦手意識があるひともいるかもしれませんが、操作も以下のように条件を選択するだけなので難しくありません。

FINVIZも使うと、さらにスクリーニング精度が上がるよ!
【黄金の米国株を発掘!】CAN-SLIMでスクリーニングしてみた
次に【CAN-SLIM】で米国株をスクリーニングしてみたので、その結果をお伝えします。
なお今回はCANSLIMのうち、業績・利益成長に関する【C】【A】でスクリーニングしていきます!
スクリーニング条件(【C】【A】のみ)
業績・利益成長に特化したスクリーニング条件は以下の通りです。
- 四半期利益が前年同期比で+20%以上成長
- 通年の利益が5年連続で+20%以上の成長
- ROEが20%以上
以下のように設定し、スクリーニングをスタートします!
設定画面(銘柄スカウター)

【実証】CAN-SLIMでスクリーニングしてみた結果
スクリーニング結果は以下のとおりです。

ここからさらにCAN-SLIMに合うように、銘柄を選定していけばOKです!
チャート形状も個別に確認できる仕様となってるので、上がるチャート形状(例:カップウィズハンドル)を見つけるのも面白いでしょう。
【盲点あり】米国株をスクリーニングするときの注意点

CAN-SLIMでスクリーニングする際の注意点も確認しましょう!
「よっしゃ!スクリーニングで株価急騰の銘柄を見つけたぜ!!」と考え、即投資するのはNGだからです。

スクリーニングでは見えない以下のポイントがあるからね!
- ①:熱狂的ファンがいるか
- ②:良い決算を連発して出しているか
順にチェックしたうえで投資判断をくだしましょう。
①:熱狂的ファンがいるか
まず商品やサービスに熱狂的ファンがいるかどうかを確認してください。
CAN-SLIMの【N(新製品・サービスがあるか】にもあるように、リアルなプロダクトも重要だからです。
業績数値やスクリーニングだけでなく、実際に売ってる商品やサービスもしっかりチェックしてください!
②:良い決算を連発して出しているか
良い決算とは、市場予想(コンセンサス)を上回る決算結果のことです。
業績が着実に伸びてるうえで、良い決算を出すことが成長株の条件でもあるからです。

スクリーニングの結果得られた銘柄の決算もチェックしましょう!
CAN-SLIM投資の成功率を上げるオススメ書籍【3選】

最後にCAN-SLIMをより深く理解し、さらに投資の成功率を上げる投資本【3冊】をご紹介します。
- ①:オニールの相場師養成講座
- ②:ミネルヴィニの成長株投資法
- ③:出来高・価格分析の完全ガイド
順に見ていきましょう!
①:オニールの相場師養成講座
オニールの相場師養成講座は、オリジナルの「オニールの成長株発掘法」の要点だけをまとめた本です。

以下の重要なポイントが理解できるよ!
- 投資対象銘柄の基準
- 取引のタイミング
- 相場全体の見方
- 上がるチャートパターン
オニールの成長株発掘法とあわせて読みたい本と言えるでしょう。
②:ミネルヴィニの成長株投資法
ミネルヴィニはオニールと並んで評価される伝説の投資家です。
特にエントリーポイント(買い始めるタイミング)の考え方や株価形成の仕組みは知っておく価値があります。
- SEPAトレード法
- 業績の注目ポイント
- 買い場、売り場の見極め方
- 利食い、損切りの考え方
- チャートパターン分析
テクニカル分析とファンダメンタル分析を組み合わせた投資法なので、多くの発見があるベストセラーです。一生使える買い物になるはずですよ😊
③:出来高・価格分析の完全ガイド
株価の動向を決める機関投資家と大口投資家の考え方と、その考え方を読みとる方法を学べます。

ローソク足と出来高の見方もわかるよ!

オニールのCAN-SLIMと出来高・株価分析を組み合わせることで、エントリーポイントの精度が上がるので投資の成功率が上がりますよ!
まとめ:CAN-SLIMで成長株を発掘しよう!
今回の記事では伝説の投資家・ウィリアム・オニールが提唱するCAN-SLIM投資の解説をしました。
CAN-SLIM(キャンスリム)とは
- C = Current earnings(当期利益は良いか)
- A = Annual earnings(通年の利益が良いか)
- N = New product or service(新製品・サービスがあるか)
- S = Supply and demand(需給が良いか)
- L = Leader or laggard?(相場の主導株か、出遅れ株か)
- I = Institutional sponsorship(機関投資家に好まれてるか)
- M = Market(相場は良いか)
CAN-SLIMでスクリーニングしながら成長銘柄を選定してみてください!
ということで本記事は終わりです。
それではまた!😊
【マネックス証券】銘柄スカウターの完全攻略マニュアル【使い方を解説】
今回の記事では銘柄スカウターの使い方・活用術をご紹介します。銘柄スカウターは決算チェックや業績分析が簡単にできる神ツールです。しかもマネックス証券の口座を持ってるだけで、無料で使えます。上手く使いこなして、銘柄選びでミスらないようにしましょう。