Written by ツッキー

投資初心者の弟が100万円をS&P500に一括投資【米国株を始めた弟に伝えたいこと4選】

米国株

投資初心者(=弟)「投資を始めたばかりだけど、S&P500の投資信託に100万円一括投資しました。これからどうすればいいですか?個別株も買いたいです。」

今回の記事はこのようなあなたに読んでいただきたい記事です。

本記事の内容

  • 投資初心者の弟が100万円をS&P500に一括投資した話
  • 「積立投資」と「一括投資」はどちらがいいのか?
  • 投資初心者のあなたにお伝えしたいこと4選
  • 米国株投資家が常に心に留めている伝説の投資家の名言2選

先日以下のようなツイートをしました。

✅投資初心者の「弟」が凄すぎた。少し怖。笑
昨日
弟「投資信託なに買えばいいの?」
ぼく「僕はS&P500買ってるよー」
弟「ありがとうございます。」
ぼく「コツコツ続けるのが大切だよ。
(あ~ついに投資始めるのか。)」
今日
弟「100万円買い付けました。(写真付き)」
ぼく「????????」

なんと投資をいままでやったことがない弟から「100万円の一括投資で米国株投資をスタートした」と報告を受けました。(投資したのはS&P500の投資信託)

お金に関しては、慎重な弟が100万円も一括で投資するなんて、正直驚いた。

この記事では、初心者なのに100万円の一括投資をした「弟」に伝えたいことを書いていきます。(※実際に記事を書いたら弟にもリンクを送る予定)

また米国株を始めて間もない方や、これから投資を始めたい僕の弟のようなあなたの参考にもなりますので、ぜひ読んでいただければと思います。

それではよろしくお願い致します。

記事の内容

投資初心者の弟が100万円をS&P500に一括投資した話

繰り返しになりますが、2021年11月19日、投資をいままでやったことがない弟から「100万円の一括投資」で米国株投資をスタートしました。

初心者にしてはかなり多い金額と思います。(なお弟は24歳、社会人3年目)

兄のぼくはというと、10万円ほど投資しながら、「株式投資ってこんなもんなのか。」というのを感じ、少しずつ投資額を増やしてきました。(現在は計350万円ほどを投資。)

なので、正直驚きを隠せなかったです。笑

同時に、これがいま投資をはじめようとするひとの雰囲気なのかと冷静に感じました。

積立投資と一括投資はどっちがいいのか?

積立投資と一括投資はどっちがいいのか?選択が必要

弟の100万円の一括投資での米国株デビューを受けて、「一括投資と積立投資はどちらがいいのか」という基本的な問題を考えましたので、その内容をシェアします。

結論としては、リスクを低く投資をしたいのか、それともリターンを狙いたいのかで変わります。

それぞれ考えてみましょう。

リスクを抑えて投資をしたい → 積立投資

まず初めにリスクを抑えた投資をしたい方は「積立投資」を選びましょう。(積立NISAで毎月1日に積立投資をする等)

ぼくは積立投資を行っています。

積立投資では、株価がずっと上昇した場合は、一括投資に比べてるリターンが低くなります。

しかし、その一方で株価が下がった場合には、低い株価でも買えるので、トータルでは一括投資よりも取得単価が低くなります。

株式市場は上がったり下がったりを繰り返すものだと考えると、積立投資が無難です。

高いリターンを狙いたい → 一括投資

高いリターンを狙いたい場合は「一括投資」を選ぶことになります。

株価が常に上がり続けることを想定した場合は、「一括投資」がベストな投資法だからです。

株価の上昇にあなたの資産を余すことなく、乗っけることができるわけなので。

一方で、株価は上がったり下がったりを繰り返すものだと考えると、一時的に大きな含み損を抱える可能性は大きいと思います。

含み損にも耐えられるひとだけが一括投資を選ぶのが賢明

上記のように考えた上で、「自分はリターンを狙いたいから〝一括投資〟だ!」「私はリターンを高めるよりも、リスクを抑えた投資をしたいので積立投資をしよう。」と自分自身で判断するようにしましょう。

これから米国株投資を始める弟に兄から伝えたいこと4選

つぎに投資を始める弟に兄としてぼくが伝えたいこと4つを書き留めます。

弟よ、兄から伝えたいことはこれだけ。

  • ①投資に正解はない
  • ②リスクをコントロールする投資を心掛けよう
  • ③非課税枠(NISA、積立NISA)を上手に使おう
  • ④暴落が来ても狼狽売りだけはするな

それぞれどういうことなのか噛み砕いてご説明しますね。

①投資に正解はない

さいしょに言いたいことは、「投資に正解はない」ということです。

投資を始めたばかりのころは、投資に正解があると思いがちですが、実際のところありません。

ぼくも正解はないのかと本を読み漁りました。

しかし、実際のところ投資に答えはなく、当たり前ですが「この銘柄に投資すれば絶対に儲かる」というものはありません。

有名な投資家のひとでも明日株価があるのか、下がるのかを予想することはできないですからね。

なので、僕は答えを教えてもらうのではなく、「株式投資のやり方を学ぼう!」とあなたに伝えたい。

具体的には本を読んで投資法や思考法、メンタルを学ぶことになるかと思いますが、特に思考法、メンタルを知ることはとても重要です。

チャールズエリスは名著「敗者のゲーム」で以下のように述べています。

投資を成功する上で最も大切なことは、感情をコントロールすることだ。常に最大の目的を忘れずに、首尾一貫した投資を心掛けることが必要なのだ。

参考記事じっちゃまおすすめの投資本12選!【米国株投資歴30年以上】

参考記事【米国株】スクリーニングで成長銘柄を見つける方法!CANSLIMで成長株を発掘しよう!

②リスクをコントロールする投資を心掛けよう

ぼくの投資の基本の考え方は「投資で一番大切な20の教え(ハワードマークス)」で培われました。ハワードマークス氏は次のように言っています。

優れた投資家はリターンを生み出す能力と少なるとも同じくらい、リスクをコントロールする能力を持っているという点で卓越している。
投資で一番大切な20の教え(ハワードマークス)、P107

もう少し平たく言うと、リスク管理ができる投資家が優れた投資家だ!ということです。

これは必ずしもリスクを絶対に避けろと言っているわけではありません。しかるべき時に適切なリスクを取りましょう、ということです。

具体的なリスクのコントロールは「どの投資対象にお金を置いておくのか」ということになります。

もちろん、リスクの大きさは個別株>インデックスになるので、まずはS&P500や全米、全世界などのインデックスに投資するのが無難かと。

インデックス投資を軸に、個別株をトッピングするイメージで投資すると良いと思いますよ。

③非課税枠(NISA、積立NISA)を上手に使おう

つぎに月並みなアドバイスになりますが、非課税枠(NISA、積立NISA)を上手に使うことも長期投資では大切になります。

通常かかる税金(配当約30%、値上がり益20%)を避けることができますからね。

なお「非課税枠を上手に使う」というのは、途中で売らないものを買いましょう!ということ。

途中で売ってしまうと非課税効果が最大限発揮されないので。

非課税枠で買うものは「そう簡単には売らないぞ!」と思えるものだけにしましょう。

④今後暴落が来ても狼狽売りだけはするな

投資初心者で一番怖いことのひとつは「暴落時の狼狽売り」です。

狼狽売りとは、株価が急激時に、パニック状態になり、持ち株を慌てて売却してしまうこと。

ぼくもコロナショックで経験しましたが、暴落時に自分の資産が10%、20%、30%と削られていくのはすごく怖い。

だけど、ここで狼狽売りしてはいけません。

狼狽売りとは安値で株価を売ってしまうことなので、株で資産を増やすための原則「安値で買って、高値で売る」ということができなくなるからです。

投資する段階で、暴落のことを想定して、30%以上の暴落があっても「売りたくならない銘柄」「むしろ買い増ししたくなる銘柄」にのみ投資するといいかもですね。

暴落時に買い増せる現金を持つことも大切。

また暴落時は優良株を安く買えるチャンスです。暴落時にも株を買える余力を残しつつ、株に入れるお金の配分を考えるように。

米国株投資家が常に心に留めている伝説の投資家の名言2選

米国株投資家が常に心に留めている伝説の投資家の名言2選

ということで、僕から弟にお伝えしたことは以上になります。

さいごに、米国株投資家のぼくが常に心に留めている伝説の投資家(ハワードマークス、ウォレットバフェット)の名言2選をご紹介します。

他にも色々ありますが、これだけは伝えたい名言です。

①他人が貪欲になっているときは恐る恐る。周りが怖がっているときは貪欲に(ウォレットバフェット)

言葉のままですが、他の人が「株が欲しい!!リターンが欲しい!!」と貪欲になっているときこそ、冷静に現状を見つめましょう。

流れに乗ることも大切ですが、加熱しすぎてはいないか、慎重に市場を眺めるべきということです。

一方で、他のひとが怖がって株を売ってるときには、もっともっと貪欲に株を買いましょう。

事実、コロナショック時に多くの投資家がコロナを恐れ株を売る中、株を買っていた人が現在、高いリターンを上げていますよね。

②サイクルに注意を向ける(ハワードマークス)

つぎに「サイクルに注意を向ける」です。

基本的な考えだと思いますが、株が上がっているときは、この上りがずっと続くかのような錯覚を感じます。

そんなときに、「このサイクルはいつまで続くんだろう?」と冷静に市場を見るようにしましょうね。

なお、この言葉は僕の投資のバイブル「投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識」で述べられてたものです。

まとめ

ここまでで、今回の記事の内容は以上になります。

今回の記事では、投資をいままでやったことがない弟から「100万円の一括投資で米国株投資をスタートした」と報告を受けたことをきっかけに考えたこと、そして弟に伝えたいことをまとめました。

内容を以下におさらいします。

積立投資と一括投資はどっちがいいのか?

  • ①リスクを抑えて投資をしたい → 積立投資
  • ②高いリターンを狙いたい → 一括投資

これから投資を始める弟に兄から伝えたいこと4選

  • ①投資に正解はない
  • ②これからはリスクを下げる投資を心掛けよう
  • ③非課税枠(NISA、積立NISA)を上手に使おう
  • ④暴落が来ても狼狽売りだけはするな

米国株投資家が常に心に留めている伝説の投資家の名言2選

  • ①他人が貪欲になっているときは恐る恐る。周りが怖がっているときは貪欲に(ウォレットバフェット)
  • ②サイクルに注意を向ける(ハワードマークス)

上記に加えて、自分自身で学んだことをドンドン増やしていってください。

勉強しながらインデックスだけでなく、個別株にも投資していきましょう。

今回の記事が参考になればあなたのこれからの投資に参考になれば幸いです。

素敵な米国株ライフを送っていきましょうね。

ということで以上です。それではまた。