【米国株】IPO銘柄のロックアップ解除で株価はどうなる?期限の調べ方、事例紹介まで徹底解説
米国株投資家「ロックアップってなに?ロックアップ解除前後で株価はどう動くんだろう。。具体的に教えて欲しいなぁ。」
このような悩みに答えます。
この記事を読んでわかること
- ロックアップとはなにか
- ロックアップ期限の調べ方
- ロックアップ解除で株価はどう動くか、事例紹介
米国株のIPO(新規公開)銘柄に投資しようとすると、ところどころで『ロックアップ
』というワードが出てきますよね。
投資を始めたいばかりの方だと、いまいちよくわからない内容だと思いますので、この記事では、わかりやすく解説していきたいと思います。
さらに、ロックアップ期限の調べ方、ロックアップ解除後の株価の動きを具体的な事例を使って、お伝えしていきます。
それではよろしくお願いします。
記事の内容
- 米国株のロックアップとはなにか
- 米国株のロックアップ解除後の株価の動き【上がる?下がる?】
- 米国株のロックアップ期限の調べ方
- ロックアップが終了した米国株IPO銘柄の事例紹介
- さいごに:IPO銘柄に投資して資産を増やそう!
米国株のロックアップとはなにか
はじめに〝ロックアップとはなにか〟を伝えします。
ロックアップとは
証券会社や株主(いわゆるインサイダー)が、株式公開後一定期間株式を売却しないよう契約を交わす制度。
Wikipedia「ロックアップ」より引用
もう少しわかりやすくご説明すると、「オーナーや証券会社は新しく上場する企業の株を一定期間(だいたい180日間)は売らないでね。」と約束した期間のことです。
ロックアップの長さのことは、ロックアップ期間と呼ばれます。
上記からもわかりますが、ロックアップは、IPO(新規株式公開)実施する銘柄にのみ関係することになります。
どうしてロックアップが必要なのか
ここで「どうしてロックアップが必要なの?」と思うかたもいると思います。
ロックアップ期間が必要な理由は、カンタンにいうと、「新規上場した企業の株価を下がりにくくするため」です。
上場のタイミングで、上場以前から株式を持っている経営陣や証券会社が大きく株を売れば、株価が大幅に下落します。これを防ぐためにあるんです。
ロックアップ期間があることで、上場直後でも僕たち個人投資家も安心して投資できるというわけです。
米国株のロックアップ解除後の株価の動き【上がる?下がる?】
米国株に限らず、IPO(新規公開)銘柄はロックアップ期間の終了後は、株価が上がりずらく、下がりやすくなります。
理由は、上場前から株を持っていた投資家が株を売却できるようになるからです。
あとでもう少し詳細にご紹介しますが、僕が投資しているロイヤリティファーマ(RPRX)もロックアップ解除後、1年以上株価が下落基調です。
- 上場日:2020年6月16日
- ロックアップ期間:180日
- ロックアップ期限:2020年12月14日
どのくらい下落が続くのか、下落の幅はどのくらいなのかは企業ごとに異なりますが、ひとまず「ロックアップ期間の終了後は、株価が上がりずらく、下がりやすくなる」と覚えておけばオッケーです。
米国株のロックアップ期限の調べ方
ここまでで、「ロックアップとはなにか」「ロックアップ期間終了後は株価はどう動くのか」を解説しました。
続いて、ロックアップ期限日・期間の調べ方をお伝えしていきます。
ロックアップ期限日・期間の調べ方は次の二つです。
- ①エドガー(Edgar)で目論見書からロックアップ期間を調べる
- ②MarketBeatでロックアップ期限を調べる
もう少し詳しく解説していきますね。
①エドガー(Edgar)で目論見書からロックアップ期間を調べる
エドガー(Edgar)とは、米国証券取引委員会(SEC)の英語サイト
まずEdgarのサイト(Company and Person Lookup)に飛び、調べたい企業の名前を英語で入力します。
つぎに、売出目論見書(Prospectus)を検索後のページから見つけ出し、その中のLock-up Arrangementという項目を探します。
上記画面の180日というのが、ロックアップ期間になります。
この方法では、ロックアップ期間はわかりますが、期限日を知ることができませんので、ロックアップ期間と上場日から計算する必要があります。
ということで、エドガー(Edgar)を使ったロックアップ期間の調べ方は以上です。
②MarketBeatでロックアップ期限を調べる
つづいて、「MarketBeat」というサイトを使って、ロックアップ期限を調べる手順をご紹介します。
サイト内の Financial Calendarsにカーソルを合わせて、「IPOS-Lockup Expirations」をクリックします。
そのページ内のExpiration Dateの列がロックアップ期限日になります。
以上です。
これで、これからロックアップ期限日を迎える企業のロックアップ期限日を調べることができましたね。
英語が苦手な方でも、上記二つの方法ならカンタンに調べられるので、実際に手を動かして調べてみましょう。
ロックアップが終了した米国株IPO銘柄の事例紹介
では、実際にロックアップ期限を迎えた企業(例:ロイヤリティファーマ(RPRX))のその後の株価の動きを見ていきましょう。
»ロイヤリティファーマのことが知りたい人はこちらの記事をどうぞ。
①ロイヤリティファーマ(RPRX)
ロイヤリティファーマ(RPRX)は、製薬企業や大学の研究室の持つ技術の特許や、医薬品の特許を一部もしくは全部取得し、その特許を含む医薬品が完成し上市した後に、売上の一部を貰い続けるビジネスをしています。
IPO引受け幹事は、①JPモルガン、②モルガンスタンレー、③BofAセキュリティーズです。
上場日、ロックアップ期間・期限は次の通りです。
- 上場日:2020年6月16日
- ロックアップ期間:180日
- ロックアップ期限:2020年12月14日
やはりロックアップ終了後は、売り圧力が強く、良い決算でもなかなか株価は上昇を見せていないです。
いずれ良い決算・業績を連発して、株価が上昇していくことを期待しましょう。
さいごに:IPO銘柄に投資して資産を増やそう!
ということで、本記事の内容は以上です。
今回の記事では、「ロックアップとはなにか」「ロックアップ期限の調べ方」「ロックアップ解除で株価はどう動くか」をお伝えしました。
内容をおさらいします。
ロックアップとは
証券会社や株主(いわゆるインサイダー)が、株式公開後一定期間株式を売却しないよう契約を交わす制度。
Wikipedia「ロックアップ」より引用
米国株のロックアップ解除後の株価の動き
IPO(新規公開)銘柄はロックアップ期間の終了後は、株価が上がりずらく、下がりやすくなる。
米国株のロックアップ期限の調べ方
- ①エドガー(Edgar)で目論見書からロックアップ期間を調べる
- ②MarketBeatでロックアップ期限を調べる
以下、成長株・IPO銘柄への投資に関連する記事です。ご参考まで。
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今回の記事がIPO銘柄に投資するあなたのご参考になれば嬉しいです。