【2022年】ファイザー(PFE)の銘柄分析【株価と配当金の推移】
ファイザーについて知りたい人「ファイザーはワクチンで有名だけど、投資・就職する会社としてはどうなのかなあ」
このようなあなたの悩みに答えます。
この記事を読むことでわかること
- ファイザー(PFE)の株価・配当の推移、銘柄分析
ファイザーは2020年にCOVID19のワクチンを開発したことで非常に有名な米国の製薬会社(メガファーマ)です。
メガファーマとは圧倒的な売上高を誇り、潤沢な研究開発費用を駆使して新薬創出を担い、その国を代表するような製薬メーカー
製薬会社に勤めるまでは、大きい会社くらいのイメージしかなかったけど、COVID19のワクチンで一躍有名になったよね。
ちなみに、ファイザーが除外されて、その代わりにアムジェン【AMGEN】というバイオ医薬品メーカーが入りました。
記事の内容
ファイザー(PFE)の基本情報
会社名 | ファイザー(PFIZER) |
ティッカーシンボル | PFE |
本社 | 米国 ニューヨーク(マンハッタン) |
セクター | ヘルスケア |
医療用医薬品 世界売上ランキング(2020年) |
2位 |
直近の四半期決算(2020.12) | EPS:$0.42 (予想$0.49) 売上:$11.68B (予想$11.47B) |
ファイザーは米国最大、世界2位の製薬メーカーで、医療用医薬品の開発に注力している会社です。
ファイザーの特化する7つの事業領域
- Internal Medicine(内科疾患)
- Oncology(がん)
- Hospital(ホスピタル)
- Vaccine(ワクチン)
- Inflammation&Immunology(炎症免疫)
- Rare disease (希少疾患)
- Biosimilar (バイオ後発品)
ファイザーの株価の推移
以下の株価チャートはリアルタイムのチャートです。
株価はここ数年、伸び悩んでいます。
最近は少しずつ上昇しています。
ファイザーの配当の推移
配当利回り | 3.98% |
年間配当金 | $1.56 |
配当月 | 3 , 6 , 9 , 12月 |
連続増配年数 | 12年 |
配当金を2011年以降、増配し続けています。
ただEPSから見ると、ギリギリな年と余裕な年の差が大きいです。
そのため今後は増配が止まる可能性もあると思います。
銘柄分析
売上・営業利益・当期純利益
売上 | 41.9億ドル |
営業利益 | 8.2億ドル |
当期純利益 | 9.6億ドル |
一株当たりの 利益EPS |
$1.71 |
11年間の推移を見ると、売上がズルズルと下がってきていることが分かります。
ただ、当期純利益はそこまで下がっていません。(利益率の上昇)
また2020年の売上減少は、アップジョン事業(長期収載品)とコンシューマーヘルスを分社化したことによるものなので、そこまで気にする必要はないと思います。切り離したアップジョン事業部門は、新会社「VIATRIS」をして始動しています。
一株分析【SPS・CFPS・EPS・DPS(直近三年)】
一株当たりの分析でも業績が良く、健全なことが分かります。(2019年にEPS>CFPSとなっているが、一時的なもの)
またCF Marginも高いので、儲かっている会社ということが分かります。
財務が健全な会社:
SPS>CFPS>EPS>DPS
地域別の売上
米国での売上が最も大きく、52%($21.9B)です。
ついで中国6%、日本6%と続きます。
またファイザーの決算書(Annul Report)等を見ていると残りの国を「Other」と書いているので、米国・中国・日本での売上を大切にしていることが分かります。
米国での売上が大きいとはいえ、世界中で売上を上げている点は、さすがグローバル企業ですね。
新薬のパイプライン
新薬誕生に結びつく開発中の医療用医薬品候補化合物(新薬候補)を指し、「開発パイプライン」「製品パイプライン」「新薬パイプライン」などとも呼ばれる。wikipedia「パイプライン」より引用)
承認申請中 | 9 |
フェーズ3 | 24 |
フェーズ2 | 35 |
フェーズ1 | 27 |
ものすごく充実したパイプラインです。(Total 95 project)
特に後期段階(Phase2,3)にある製品も多く、今後もしばらくは安心できるパイプラインです。
自社株買い
ファイザーは自社株買いを積極的に行っています。
発行済株式数:8074百万株(2010)→5632百万株(2020)
約30%も株式の割合が減っています。
自社株買いをして、株主の持つ株式の価値を高めることに積極的な会社ですね。
自社株買いについて「あまりよく知らないなぁ」と思う人は、こちらの記事【米国株】企業が自社株買いをする理由【企業・株主のメリットはなに?】を参考に。
企業が自社株買いをする理由【企業・株主のメリットは?】
この記事は、自社株買いを知りたい人向け。「自社株買いがよくわからない」という方のために、「自社株買いとは」「企業・株主視点で見た自社株買いのメリット」についてわかりやすく説明を行います。実はこの自社株買いは企業だけでなく、株主(あなた)の利益にもなるって知ってましたか?
まとめ
今回の記事ではファイザー(PFE)の株価・配当の推移、銘柄分析を行いました。以下に内容をまとめます。
- 業績が横ばいで推移、株価も伸び悩んでいる。
- 財務が健全な会社(一株当たりの分析から)
- 連続増配企業、配当利回りも高い(4.37%)
- 自社株買いに積極的(2010年から30%減)
- パイプラインも充実
高配当投資、バリュー株投資をする人にとっては良い銘柄だと思います。
またファイザーへの就職を考えている人は、財務面・将来性の点から安心して良いと思います。
バリュエーションも低く、配当ももらえそうなので投資対象として魅力的だと思います。実際私も少し買っています。
今回の記事は「ファイザーはどんな企業なの?就職・投資して大丈夫なの?」と考えているあなたの参考になれば幸いです。