【2022年】メルク(MRK)の銘柄分析【株価と配当金の推移】

メルク(MRK)が気になる投資家・就活生「メルク(MRK)はどんな企業なの?投資・就職しても大丈夫なのかなぁ。」
このようなあなたの悩みに答えます。
米国企業のメルク(MRK)は「MSD」という名前で日本にも拠点のある会社です。
米国ではメルク(Merck)、それ以外の地域ではMSDという名称で事業をやっています。
就職活動時に説明会で教えてもらいました。
日本のMSDは、万有製薬という会社を買収する形で日本市場に参入してきました。
またダウ平均に入っており、米国のヘルスケアセクターを代表する企業なので、聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
下記、同じくダウ平均に入っている製薬企業アムジェンの記事
ただ業績や将来性など、投資や就職を考えると、「どんな企業なんだろう?」と思う人も多いと思います。
わたしも同じようにメルク(MRK)は「どんな会社なの?」と思い、気になりました。
そのため、本記事ではメルクについて調べて、その内容をシェアしたいと思います。
「メルク(MRK)に投資・就職したいな~」と考えている人に参考となる記事ですので、最後まで読んで、良かったらコメントをしていただけるとうれしいです。
それではよろしくお願いします。
この記事を読むことでわかること
- メルク(MRK)の株価・配当の推移、銘柄分析
メルク(MRK)の基本情報【2021年最新】
会社名 | メルク(Merck) |
ティッカーシンボル | MRK |
本社 | 米国 ニュージャージー州 |
セクター | ヘルスケア |
医療用医薬品 世界売上ランキング (2020年) | 4位 |
直近の四半期決算(2020.12) | EPS: $1.32 (予想$1.38) 売上: $12.51B (予想$12.67B) |
メルク(MRK)の株価チャート

長期的には上昇傾向にあります。
ただ現在はコロナショック後の底値付近で横ばいで推移しています。
メルク(MRK)の配当の推移

1株配当/$ | 2.60 |
配当月 | 1, 4, 7, 11月 |
配当利回り | 3.37% ※2021年4月4日現在 |
配当金は2011年以降増配を続けています。
メルクはリーマンショック時にも減配しなかったことで有名だよね。
ただEPSから見ると、ギリギリな年と余裕な年の差が大きいです。
そのため、今後は増配が止まる可能性もあると思います。
メルク(MRK)の銘柄分析
売上、営業利益、当期純利益

売上 | 47994百万ドル(Merck) |
営業利益 | 7905百万ドル |
当期純利益 | 17067百万ドル |
一株当たりの利益EPS | $2.79 |
2010年間以降の推移を見ると、売上はほぼ横ばいとなっています。
一方、当期純利益・利益率は少しずつ上がっています。
また今後は長期収載品、ウィメンズヘルスを分社化するので、売上規模としては減少しますが、より利益率の高い事業に集中できるようになる予定です。
1株分析【SPS・CFPS・EPS・DPS(直近三年)】

一株当たりの分析でも業績が良く、健全なことが分かります。
またCF Marginも高いので、非常に儲かっている会社ということが分かります。
つぎに比較のために、同業種・同規模のライバル企業「ファイザー」とカンタンに比較を行います。

ファイザーと比較すると、少しCF Marginが低くなっていますので、キャッシュ創出力・経営効率でいうとファイザーの方が少し良いです。
»参考【2021年】ファイザー(PFE)の銘柄分析【株価と配当金の推移】
【2021年】ファイザー(PFE)の銘柄分析【株価と配当金の推移】
この記事はファイザー(PFE)に投資したい、就職したい人向けです。ファイザーは2020年にCOVID19のワクチンを開発したことで非常に有名な米国の製薬会社(メガファーマ)です。コロナワクチン開発で知った方も多いのではないでしょうか?この記事ではそんなファイザー(PFE)の銘柄分析を伝えます。
地域別の売上

米国での売上が最も大きく、44%($21.0B)です。
ついで欧米・中東・アフリカ28%、中国8%、日本7%と続きます。
米国での売上が大きいことは、ほかの米国の製薬企業と同じですが、そのほかの地域でもバランスよく売上を上げていることはプラスです。
事業別の売上
メルク(MRK)は、医療用医薬品と動物用医薬品の2つに注力しています。
それぞれの売上比率は以下のようになっております。

- 医療用医薬品:90.1%
- 動物用医薬品:9.9%
また医療用医薬品では以下の9つの事業領域に特化しています。
※いい日本語訳がわからないのがあったので、それは英語のまま表記しています。
- Oncology(ガン)
- Vaccines(ワクチン)
- Hospital Acute Care
- Immunology(免疫疾患)
- Neuroscience(神経疾患)
- Virology(ウイルス性疾患)
- Cardiovascular(心臓血管系疾患)
- Diabetes(糖尿病)
- Women’s Health
開発品のパイプライン
新薬誕生に結びつく開発中の医療用医薬品候補化合物(新薬候補)を指し、「開発パイプライン」「製品パイプライン」「新薬パイプライン」などとも呼ばれる
wikipedia「パイプライン」より引用
フェーズ3 | 22 |
フェーズ2 | 38 |
フェーズ1 | 非公開 |
ものすごく充実したパイプラインです。
特に後期段階(Phase2,3)にある製品も多く、今後もしばらくは継続して新薬が出てくるとと考えられます。
自社株買い

メルク(MRK)は自社株買いを行っています。
発行済株式数:3120百万株(2010)→2541百万株(2020)
約19%も発行済株式が減っています。
そのため、今後も自社株買いにより、保有する株式の価値を高めてくれそうですね。
自社株買いについて「あまりよく知らないなぁ」と思う人は、こちらの記事【米国株】企業が自社株買いをする理由【企業・株主のメリットはなに?】を参考に。
企業が自社株買いをする理由【企業・株主のメリットは?】
この記事は、自社株買いを知りたい人向け。「自社株買いがよくわからない」という方のために、「自社株買いとは」「企業・株主視点で見た自社株買いのメリット」についてわかりやすく説明を行います。実はこの自社株買いは企業だけでなく、株主(あなた)の利益にもなるって知ってましたか?
まとめ
今回の記事ではメルク(MRK)の株価・配当の推移、銘柄分析を行いました。
以下に内容をまとめます。
- 業績が横ばいで推移
- 財務は健全、キャッシュリッチな会社(1株当たりの分析から)
- 2010年以降連続増配企業、配当利回りも高い(3.37%)
- パイプラインも充実
- 自社株買いに積極的(2010年から19%減)
高配当株投資、バリュー株投資をしている人にとっては良い銘柄だと思います。
ダウ銘柄にも選ばれている米国を代表する企業なので、やはり優良企業という印象です。
またメルク(MRK)への就職を考えている人は、業績は横ばいですが、財務面・将来性(パイプライン)の点から安心して良いと思います。
今回の記事は「メルク(MRK)はどんな企業なの?就職・投資して大丈夫なの?」と考えているあなたの参考になれば幸いです。
なお米国株の情報収集には「無料メルマガ」を使用するのがおすすめ。
こちらの記事「無料のみ:株式投資でおすすめのメルマガ5選【有料は不要です】」で有益な無料メルマガをお伝えしてます。ご一緒にどうぞ。
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