Written by ツッキー

【2022年】グラクソスミスクライン(GSK)の銘柄分析【株価と配当金の推移】

企業分析

グラクソスミススラインに興味のある人「グラクソスミスクライン(GSK)はどんな企業なの?投資・就職しても大丈夫かな」

このようなあなたの悩みに答えます。

グラクソスミスクライン(以降、GSK)は、風邪薬「コンタック」や歯磨き粉「シュミテクト」などのあなたの身の回りにある製品を作っている会社です。
(公式HP「製品情報」参照)

日本法人もあるので、聞いたことがある人も多いと思います。

また最近では以下のニュースで話題になった企業です。

  • エリオット・マネジメント(物言う投資家)がGSKの株式を大量取得
  • コロナワクチン治療薬の開発

ただ業績や将来性など、投資や就職で考えると「どんな企業なんだろう?」と思う人も多いと思います。

わたしも同じようにグラクソスミスクライン(GSK)は「どんな会社なの?」と思い、気になりました。

この記事ではグラクソスミスクライン(GSK)について調べて、その内容をシェアしたいと思います。

それではよろしくお願いします。

この記事を読むことでわかること

  • グラクソスミスクライン(GSK)の株価・配当の推移、銘柄分析

それではよろしくお願いいします。

記事の内容

グラクソスミスクライン(GSK)の基本情報【2021年最新】

会社名 グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKlein)
ティッカーシンボル GSK
本社 英国 (Middlesex)
セクター ヘルスケア
医療用医薬品
世界売上ランキング(2021年)
6位
直近の四半期決算結果(2020年4Q) EPS:$0.6359 (予想$0.6332)
売上:$11.92B (予想$11.88B)

グラクソスミスクライン(GSK)の株価チャート

以下にリアルタイムのチャートを示します。


短期的には上昇傾向にあります。

ただ長期的に株価は横ばいか、やや下降傾向ですね。

グラクソスミスクライン(GSK)の配当推移

1株配当 $1.96
配当利回り 4.86%(2021年9月3日現在)
配当月 2、5、8、11月

利回り4~5%で推移し、安定して配当を出しています。(※為替の影響でドル$で受け取る配当は減配なんてこともあるので注意は必要)

またADR銘柄でアメリカにおける課税がないので、長期の配当再投資を考えている人にとって良い銘柄と思います。

グラクソスミスクライン(GSK)の銘柄分析

売上・営業利益、当期純利益

GSK-業績

10年間の推移を見ると、2015年~2016年にかけて売上・営業利益率は下がっておりますが、全体的に横ばいで推移しています。

GSK-売上(直近五年)

2016年以降の直近5年を見ると、売上・営業利益・当期純利益のすべてが右肩上がりで増加しています。

一株当たりの利益(EPS)

GSK-EPS

10年で見ると上がったり下がったりを繰り返して安定していません。

ただ2016年以降、直近5年間右肩上がりで堅調に推移しています。(2016年から2020年でおよそ6倍、2015年のピークには未達)

地域別の売上

GSK-地域別売上

米国が43%、欧米24%、その他で33%の売上を上げています。広い地域でバランス良く売上を上げています。

事業別の売上

GSK-事業別売上

医療用医薬品が約50%、コンシューマーヘルス30%、ワクチン20%と続きます。

医療用医薬品の割合が高いと、特許切れなどの影響が大きいです。

その点、GSKは複数の事業でもしっかり稼げているので安定性は高いと思います。

事業内訳を以下に示します。

  • がん
  • HIV・感染症
  • ワクチン
  • 免疫
  • 炎症
  • 呼吸器
  • その他の医薬品 ・コンシューマーヘルス

新薬パイプライン

パイプライン

新薬誕生に結びつく開発中の医療用医薬品候補化合物(新薬候補)を指し、「開発パイプライン」「製品パイプライン」「新薬パイプライン」などとも呼ばれる
wikipedia「パイプライン」より引用

登録申請中 3
フェーズ3 18
フェーズ2 15
フェーズ1 22
公式HPより引用(2021年3月現在)※適用追加を含む

後期段階にある製品も多く、力強いパイプラインと思います。少しほかのメガファーマに比較するとパイプラインの数は少ないと思います。

また同社CEOは数年以内に10製品のブロックバスターが誕生する可能性があるとも述べております。

自社株買い

GSKは自社株買いを行っておりません。

発行済株式数:24.0億株(2015)→約25.0億株(2020) 

GSKは「自社株買いするくらいなら直接配当で株主に還元だ!」と考えている会社のように思います。

自社株買いについて「?」のある人は以下の記事【米国株】企業が自社株買いをする理由【企業・株主のメリットはなに?】を参考に。

まとめ

今回の記事ではグラクソスミスクライン(GSK)の銘柄分析を行いました。

以下にポイントをまとめます。

  • 業績はほぼ横ばい直近五年は堅調に成長している
  • 株価も横ばい
  • 財務が健全な会社(一株当たりの分析から)
  • 高配当株(利回り4~6%)

今回の記事があなたの参考になれば嬉しいです。

それでまた。