VOOやVTのインデックス投資で配当金生活はできるの?【結論、遠い道のり】

インデックス投資家「いまはVOOやVTなどへのインデックス投資をしているけど、インデックス投資だけで配当金生活はできるのかな?サラリーマンの生活から抜け出したいなぁ。」
このような悩みに答えます。
はじめに結論だけ言うと、VOO(配当利回り1~2%)
で配当金生活を送るには、2~3億円の資産が必要になります。
そのため、VOOやVTなどのインデックス投資で、配当金生活を狙うのは、かなりハードルの高い目標と言えます。
インデックス投資とは
指数に連動した値動きを目指す投資方法
具体的な指数:S&P500、ダウ平均、NASDAQなど
若手投資家の多くが実践している投資方法『インデックス投資』具体的な投資先はVOOやVT等
このインデックス投資で、投資家の夢である〝配当金生活〟が実現できるのか、実現する方法はあるのかを本記事ではまとめていきます。
「今はインデックス投資をしていて、将来的には配当金生活に憧れている」そんなあなたに記事を読んで頂けたら、サイコーです。
それではよろしくお願いします。
この記事を読んでわかること
- インデックス投資(VT、VOO)で配当金生活はできるのか
- インデックス投資で配当生活をするのに必要な資産額
- インデックス投資で配当生活を実現する方法
記事の内容
VOOやVTなどへのインデックス投資で配当金生活はできるの?

記事の冒頭でも伝えましたが、VOO やVTだけで配当金生活を送るには、2~3億円の資産が必要になります。この根拠をまずは確認していきましょう。
以下は、米国で代表的な3つのインデックスとそれに連動するETFになります。
インデックス投資で代表的な3つのETF (利回りと連動するインデックス)
今回の記事では、米国を代表するインデックスである①S&P500に連動する〝VOO〟と②全世界株式インデックスに連動する〝VT〟で配当金生活に必要な資産額の計算を進めていきますね。
それでは、VOOとVTで配当金生活を実現するのに必要な資産額を確かめていきましょう。
インデックス投資(VOOやVT)で配当金生活をするために必要な資産額
配当金生活における、年間の生活費は300万円としてシミュレーションしていきます。
月25万円の生活費×12ケ月=300万円
注意点:配当は受取時に課税される

意外と盲点なんですが、配当は受け取る際に税金が発生します。
米国10%→日本20%で税金がかかるので、手残りは約72%に減ります。(もっと詳しく知りたい人は、「米国株の配当はどうやって決まるの?【優良銘柄コカ・コーラで計算】」もあわせてご覧ください。)
それでは計算していきましょう。以下、計算結果になります。
VOO(S&P500)の場合
300÷1.34%÷72% = 3億1094万円
VT(全世界株式インデックス)の場合
300÷1.65%÷72% =2億5252万円
実際に計算して、まじまじと見つめてしまいましたが、予想以上に莫大な金額ですね。。
冷静に考えると、サラリーマンの生涯年収が2~3億円なので、投資もしくは副業なしには間違いなく到達できない資産額ですよね。。。
「こんなお金どうやって貯めたらいいんだぁー。無理だ。。」と諦めそうになる気持ちもわかりますが、、、、気を強く持って。
生半可覚悟では、配当生活は実現できなそうですね。
次に、どうやれば年間300万円の配当金ゲットできそうか、一緒に少し考えてみましょう。
インデックス投資(VOOやVT)で配当生活を実現する具体的な投資方法
VOOやVTなどのインデックス投資で、配当金生活を実現する具体的な方法は次の2つです。
- 方法①自分の事業を育てて入金力を高める
- 方法②インデックス投資(VOOやVT)で資産を増やし、途中で高配当投資へ切替
方法①自分の事業を育てて入金力を高める

配当金生活を実現する方法は『自分の事業を育てて入金力を上げる』です。
こちらの方法は非常にシンプルで、①サラリーマン+副業、もしくは②事業で入金力をひたすら高める方法です。
入金力を上げて実際にシミュレーションしてみましょう。
月30万円、年利6%、30年⇒約3億円

もう10年積立年数を短くしたシミュレーション結果はこちらです。
月65万円、年利6%、20年⇒約3億円

僕はこちらを目指しており、現在ブログで自分の事業を育てているところです。ブログの良いところは維持費用(ランニングコスト)は低いことです。だいたい月1100円
「入金力を上げるぞ!!!」→お金をかけて事業失敗→投資資金を失う。。。
上記のように、大切な投資資金を失うのが、最悪なパターンです。
僕はお金を失うのがマジで怖い。。なので、小さく始められる事業として、ブログを選びました。
「これからなにか始めたいなぁ」と思っているあなたにも心からおすすめしますよ。
ブログのジャンルしては、米国株投資をしているのであれば、米国株ブログがおすすめですね。自分の勉強にもなって、投資の知識も増えますよ。
気になる方は、こちらの記事「資産を爆増させる米国株投資ブログ【始め方・稼ぎ方まで徹底解説】」で米国株ブログの進め方を説明しています。ぜひご覧ください。
資産を爆増させる米国株投資ブログ
【始め方・稼ぎ方まで徹底解説】
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方法②インデックス投資(VOOやVT)で資産を増やし、途中で高配当投資へ切替

シンプルに入金力を高める以外で、次に考えられるのは、インデックス投資(VOOやVT)で資産を増やし、途中で高配当投資へ切り替える方法です。
高配当投資(配当利回り4~5%)の場合だと、必要な資産額はグッと減って、1億円になります。
300÷4.5%÷72%=9259万円(≒1億円)
これなら、僕らみたいな普通のサラリーマンでも、ギリギリ到達できるできるかもですね。。
仮に月10万円、年利6%、30年運用すると1億円になる。
»金融庁のシミュレーションサイトで計算

盲点:切り替え時には税金がかかる
盲点だったので、すっかり忘れてましたが、VOOやVTを売却するときに、税金が発生します。
その税金分も考えて、再度、積立額を設定する必要があり。ということで計算していきましょう。
現在、値上がり益(キャピタルゲイン)にかかる税金は〝約20%〟なので、これを加味して、再度計算してみると、必要な資産額は、1.25億円になります。
1億円÷80%=1.25億円
上記で計算した『1.25億円』をインデックス投資で到達したあとで、売却して、高配当投資に切り替えることで、配当金生活を実現できます。
ちなみに月13万円、年利6%、30年運用すると1.30億円になる。(月13万円の入金はムリな金額ではない)金融庁のシミュレーションサイトで計算

とはいえ、普通のサラリーマンが月13万円の投資を30年続けられるかというと、かなり厳しいかもですね。笑
もっと早く配当金生活に切り替えたい場合は・・
より早く配当金生活を達成したい場合は、超高配当ETF・QYLD(配当利回り約11%)
がいいかと思います。
こちらの記事「QYLDで配当金生活は可能?いくら投資すればいいの?【超高配当ETFのリスクも解説】」でいくら資産があればQYLDで配当金生活ができそうかを計算しています。ご参考にどうぞ。
QYLDで配当金生活は可能?いくら投資すればいいの?【超高配当ETFのリスクも解説】
この記事は、超高配当ETF・QYLDで配当金生活をするには、いくら投資すればいいのかな?と思う投資家向け。近頃、投資家界隈で話題になっている超高配当ETF・QYLD。実際に投資している人もチラホラ見かけます。この記事では実際にいくら投資すれば配当生活ができそうなのか、QYLDの仕組み・リスクについてご説明していきます。
さいごに:VOOやVTで配当金生活をするには入金力を上げるしかない

今回の記事では、多くの投資家の夢である〝配当金生活〟がVOOやVTに代表されるインデックス投資で実現できるのかを検証しました。
結論としては、VOO(配当利回り1.29%)
で配当金生活を送るには、2~3億円の資産が必要になります。
ゆえにVOOやVTなどのインデックス投資で、配当金生活を狙うのは、かなりハードルの高い目標なことがわかりました。
そのうえで、VOOやVTで配当金生活を狙う方法は次の2つです。
- 自分の事業を育てて入金力を高める
- インデックス投資(VOOやVT)で資産を増やし、途中で高配当投資へ切替
上記あれば、実現可能かもですが、どちらにしても入金力のアップは必須かもですね。。。
ということで、今回の記事は以上です。
この記事が今はインデックス投資をしているけど、将来的には配当金生活に憧れている、そんなあなたの参考になればサイコーです。
それではまた。