Written by ツッキー

【2022年】ファイザー(PFE)の銘柄分析【株価と配当金の推移】

米国株

ファイザーについて知りたい人「ファイザーはワクチンで有名だけど、投資・就職する会社としてはどうなのかなあ」

このようなあなたの悩みに答えます。

この記事を読むことでわかること

  • ファイザー(PFE)の株価・配当の推移、銘柄分析

ファイザーは2020年にCOVID19のワクチンを開発したことで非常に有名な米国の製薬会社(メガファーマ)です。

メガファーマとは圧倒的な売上高を誇り、潤沢な研究開発費用を駆使して新薬創出を担い、その国を代表するような製薬メーカー

ワクチン開発で知った方も多いのではないでしょうか?

製薬会社に勤めるまでは、大きい会社くらいのイメージしかなかったけど、COVID19のワクチンで一躍有名になったよね。

また2020年8月にダウ平均から除外されたことで知った人も多いと思います。

ちなみに、ファイザーが除外されて、その代わりにアムジェン【AMGEN】というバイオ医薬品メーカーが入りました。

記事の内容

ファイザー(PFE)の基本情報

会社名 ファイザー(PFIZER)
ティッカーシンボル PFE
本社 米国 ニューヨーク(マンハッタン)
セクター ヘルスケア
医療用医薬品
世界売上ランキング(2020年)
2位
直近の四半期決算(2020.12) EPS:$0.42 (予想$0.49)
売上:$11.68B (予想$11.47B)
※為替の影響でTradingViewで表示される値と少し差があります。

ファイザーは米国最大世界2位の製薬メーカーで、医療用医薬品の開発に注力している会社です。

ファイザーの特化する7つの事業領域

  • Internal Medicine(内科疾患)
  • Oncology(がん)
  • Hospital(ホスピタル)
  • Vaccine(ワクチン)
  • Inflammation&Immunology(炎症免疫)
  • Rare disease (希少疾患)
  • Biosimilar (バイオ後発品)

ファイザーの株価の推移

以下の株価チャートはリアルタイムのチャートです。

 

株価はここ数年、伸び悩んでいます。
最近は少しずつ上昇しています。

ファイザーの配当の推移

PFE-配当-推移
配当利回り 3.98%
年間配当金  $1.56
配当月 3 , 6 , 9 , 12月
連続増配年数 12年

配当金を2011年以降、増配し続けています。

ただEPSから見ると、ギリギリな年と余裕な年の差が大きいです。

そのため今後は増配が止まる可能性もあると思います。

銘柄分析

売上・営業利益・当期純利益

PFE-売上推移
売上 41.9億ドル
営業利益 8.2億ドル
当期純利益 9.6億ドル
一株当たりの
利益EPS
$1.71

11年間の推移を見ると、売上がズルズルと下がってきていることが分かります。

ただ、当期純利益はそこまで下がっていません。(利益率の上昇)

また2020年の売上減少は、アップジョン事業(長期収載品)とコンシューマーヘルスを分社化したことによるものなので、そこまで気にする必要はないと思います。切り離したアップジョン事業部門は、新会社「VIATRIS」をして始動しています。

一株分析【SPS・CFPS・EPS・DPS(直近三年)】

PFE-ひとかぶ分析

一株当たりの分析でも業績が良く、健全なことが分かります。(2019年にEPS>CFPSとなっているが、一時的なもの)

またCF Marginも高いので、儲かっている会社ということが分かります。

財務が健全な会社:

SPS>CFPS>EPS>DPS

地域別の売上

PFE-地域別売上

米国での売上が最も大きく、52%($21.9B)です。

ついで中国6%、日本6%と続きます。

またファイザーの決算書(Annul Report)等を見ていると残りの国を「Other」と書いているので、米国・中国・日本での売上を大切にしていることが分かります。

米国での売上が大きいとはいえ、世界中で売上を上げている点は、さすがグローバル企業ですね。

新薬のパイプライン

パイプライン

新薬誕生に結びつく開発中の医療用医薬品候補化合物(新薬候補)を指し、「開発パイプライン」「製品パイプライン」「新薬パイプライン」などとも呼ばれる。wikipedia「パイプライン」より引用)

PFE-パイプライン

公式HPより引用
承認申請中  9
フェーズ3 24
フェーズ2 35
フェーズ1 27

ものすごく充実したパイプラインです。(Total 95 project)

特に後期段階(Phase2,3)にある製品も多く、今後もしばらくは安心できるパイプラインです。

自社株買い

PFE-自社株買い

ファイザーは自社株買いを積極的に行っています。

発行済株式数:8074百万株(2010)→5632百万株(2020)

約30%も株式の割合が減っています。

自社株買いをして、株主の持つ株式の価値を高めることに積極的な会社ですね。

自社株買いについて「あまりよく知らないなぁ」と思う人は、こちらの記事【米国株】企業が自社株買いをする理由【企業・株主のメリットはなに?】を参考に。

まとめ

今回の記事ではファイザー(PFE)の株価・配当の推移、銘柄分析を行いました。以下に内容をまとめます。

  • 業績が横ばいで推移、株価も伸び悩んでいる。
  • 財務が健全な会社(一株当たりの分析から)
  • 連続増配企業、配当利回りも高い(4.37%)
  • 自社株買いに積極的(2010年から30%減)
  • パイプラインも充実

高配当投資、バリュー株投資をする人にとっては良い銘柄だと思います。

またファイザーへの就職を考えている人は、財務面・将来性の点から安心して良いと思います。

バリュエーションも低く、配当ももらえそうなので投資対象として魅力的だと思います。実際私も少し買っています。

今回の記事は「ファイザーはどんな企業なの?就職・投資して大丈夫なの?」と考えているあなたの参考になれば幸いです。